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安い和牛が購入できる理由とは?購入方法やおすすめ部位、調理のコツまで

豪華な和牛

和牛と聞けば、一般的に高級な食材という印象が強く、「特別な日のためのご馳走」をイメージするのではないでしょうか。

近年では産地直送の通販サイトやセールを活用することで、普段よりお得な価格で黒毛和牛などの高品質な牛肉を購入する人も増えています。

しかし、「本当に品質は大丈夫?」「安い和牛ってどこで買えるの?」と不安や疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、なぜ品質の良い和牛が手頃な価格で見つかるのか、その見極め方や購入のポイント、さらには美味しい和牛の焼き方などについて、分かりやすく解説していきます。

安い和牛はなぜ安い?黒毛和牛が安い理由

和牛が比較的手頃な価格で提供される背景には、様々な要因があります。
流通プロセスの効率化、特定の部位の選択、規格外品といった選択肢が生まれたことにより、高級な和牛をより身近に感じることが可能になったのです。

産地直送・直売で中間コスト削減

パックで販売されている和牛

和牛をお得な価格で入手できる大きな理由の一つに、「流通経路の簡略化」があります。
従来の流通システムでは、消費者が手に取るまでに多くの流通段階を経るため、多数の業者が関係しており、そのたびに中間マージンが加算されていました。
またこの過程で価格は上昇し、鮮度もいくらか損なわれる傾向にありました。

しかし、最近は生産者が直接消費者に販売する「産地直送」や「直売所」が増え、これらの中間コストが大幅にカットされています。
その結果、新鮮な和牛がより安価で提供されるというメリットが生まれてる、ということです。

流通経路の短縮は、コスト削減だけでなく、最も良い状態の製品を購入できるという品質面での利点ももたらしています。

ブランドに依存しない無名和牛

日本には数多くの和牛ブランドが存在しますが、知名度がそれほど高くなくても、品質においては一流と評価される「隠れた名牛」もいます。
無名和牛は、有名なブランド牛のように広告費やブランドイメージ維持のためのコストがかからないため、比較的リーズナブルな価格で提供されることがあります。
ブランド名だけに左右されずに、肉そのものの価値に注目して、高品質な和牛をお得に手に入れるとよいでしょう。

等級や部位による価格差

牛もも肉のブロック

和牛の価格は、肉質等級(A5、A4など)と、どの部位かによって大きく異なります。
「A5ランク」「A4ランク」などの等級は、歩留まり(一頭の牛から取れる食肉の割合)と肉質(霜降りの度合い、肉の色沢、きめの細かさなど)に基づいて決定されています。

消費者は「おいしい和牛=A5ランク」というイメージを抱きがちですが、A4ランクやA3ランクで一般的な部位を選択すれば、価格を抑えながら和牛を楽しむことが可能なのです。
普段の食事であれば、A3・A4ランクでも十分な満足感を得られます。

また、ヒレやサーロインといった希少で人気の高い部位は高価になりやすいですが、モモやウデといった赤身が中心の部位は比較的安価です。
部位の選び方次第で、価格を抑えつつ和牛を堪能できるでしょう。

訳あり・規格外のお得肉

パック販売されている牛肉

「訳あり品」や「規格外品」とは、形が不均一であったり、サイズが規格から外れていたりするため、通常の商品としては扱われない肉のことです。
正規の流通ルートに乗りにくいものの、品質や味には全く支障がありません。

A4ランク以上の高品質な肉が、部位や大きさが不揃いという理由だけで大幅な割引価格で販売されることもあり、大変お得な機会と言えるでしょう。

これらの「訳あり」肉は、カレーや煮込み料理、シチュー、バーベキューなど、形がそれほど重要視されない料理で大いに活躍し、家庭で手軽に高級和牛の味を楽しませてくれます。

和牛を安く買うには?賢い購入方法

和牛をお得に手に入れるには、牛を一頭買いしている店舗や、卸売に詳しい精肉店、産地直送の通販サイトなどを利用するのがおすすめです。
ここでは、上手に活用するコツまでご紹介します。

スーパーや精肉店での買い方

精肉店に並べられた牛肉

身近なスーパーや地域に根差した精肉店でも、一頭買いを行っている店舗、卸売業者と良好な関係を築いている店舗は要注目です。

一部のスーパーマーケットでは、牛を丸ごと一頭買い付けることで、物流コストを大幅に削減しています。
これにより、消費者はよりお得な価格で新鮮な肉を手に入れることが可能になるのです。

また、近所に精肉店がある場合は、できる限り店員さんとコミュニケーションを取り、良質なお肉に関する情報を得られるようにしておくと良いでしょう。
質の高い肉に出会えたり、有益な情報を教えてもらえたり、消費者にとってお得な情報や品物が手に入る可能性がぐっと高まります。

小さな精肉店との繋がりを大切にし、良質な肉との出会いを逃さないようにしましょう。

産直通販サイトを活用するコツ

インターネット通販は、全国各地の和牛を自宅にいながら手軽に購入できる非常に便利な手段です。
特に産地直送のサイトは、お得な和牛を見つけるための宝庫と言えるでしょう。

通販サイトを選ぶ際には、信頼できる店舗を見極めることが最も大切です。
価格が最も安いことを保証している公式サイトや、お買い得品から希少部位まで幅広く取り扱っているサイトが特におすすめです。

また、実際に商品を購入した人々の「口コミやレビュー」を確認できるサイトも、選定の際に役立ちます。
口コミやレビューは、商品の品質、配送時の梱包状態、部位ごとの説明の丁寧さなど、実際の利用者の体験を知る上で非常に参考になる情報源です。

通販特有の「実物を直接見ることができない」というデメリットを解消するために、積極的に情報を集め、それらを総合的に判断して選びましょう。

地域の特産品を取り扱う通販サイト「めいぶつチョイス」でも、日本全国で育てられた和牛をたくさんご用意しています。ぜひこの機会にご覧ください。

通販で失敗しない和牛の選び方(安心・安全に買うポイント)

通販を利用して和牛を購入する際、多くの方が最も気にかけるのは「肉の品質」ではないでしょうか。
安心して美味しい和牛を選ぶために、表示内容の内容や適切な保存方法、解凍方法に関する知識を身につけておきましょう。

表示と証明書をチェック

確かな品質の和牛を見極めるためには、商品に記載されている表示内容と、付属する証明書を確認することが大切です。

食肉公正競争規約では、日本国内で生まれ育ったことが確認された牛のみが「和牛」として表示されるべきと定められています。

子牛登記証明書など、血統登録機関が発行する証明書は、その牛が間違いなく和牛であることの重要な証となります。

「和牛」と「国産牛」の違い

黒毛和牛の薄切り肉のパック

この二つの言葉はしばしば混同されがちですが、それぞれの定義には大きな違いがあります。

和牛とは、日本の在来種を基にして改良が進められた食肉専用の牛の「品種」のことです。
具体的には、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4種類のみが「和牛」と表示することが許されています。

これに対して「国産牛」とは、基本的には日本国内で飼育され、加工された牛のことを指します。
外国から輸入した牛を国内で加工した場合でも「国産牛」と名乗ることが可能なため、純粋な意味での国産牛とは言えないケースも存在します。

また、「黒牛」や「黒毛牛」といった表記がされているものは、和牛以外の肉用種や交雑種を指す場合があるため、これも純粋な「和牛」とは異なります。

本物の和牛には必ず「和」の文字が含まれますので、表記を確認する際にはこの点を意識しておきましょう。

「和牛」と「国産牛」の違い比較表

以下の表で和牛と国産牛の定義や対象品種の違いをチェックしましょう。

項目 和牛 国産牛
定義 日本の在来種をもとに改良された食肉専用の「品種」を指す 日本国内での飼育期間が最も長い牛を指す
対象品種 黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種、およびその交雑種 品種は問わない(外国種、乳牛、交雑種なども含む)
原産地 日本で生まれ育った牛(品種が和牛であること) 日本での飼育期間が最長であれば、外国生まれでも可
品質特性 霜降り、きめ細かな肉質、独特の風味や旨味が特徴 品種により様々(赤身が強いもの、乳牛の肉質など)
価格帯 一般的に高価 和牛に比べて手頃な価格帯が多い

口コミ・レビューの活用

通販サイトの他の購入者による口コミやレビューは、非常に貴重な情報源です。

特に、最も知りたいであろう商品の味や肉質(柔らかさ、ジューシーさ、脂の甘みなど)に関する具体的な感想は、肉を選ぶ際の重要な判断材料となるでしょう。

「家庭でまるで高級店のような味わいを楽しめた」といった肯定的な評価は、購買意欲を高めます。
一方で、配送時のパッケージが簡素だったり、掲載写真と実物にギャップがあったりするなど、マイナス面を事前に把握できるのもレビューの利点です。

また、多くのレビューが寄せられている商品は、それだけ購入者が多く、一定の信頼性があると考えることができます。
消費者がレビューを参考にする際には、良い点・懸念点の両方を把握し、それらを総合的に判断して購入しましょう。

届いた後の保存と解凍方法

冷凍の薄切り肉

和牛の美味しさを最大限に引き出すために、適切な保存方法・解凍方法を理解しておきましょう。
特に解凍方法は、肉の旨味や食感が大きく左右する重要なポイントです。

冷凍肉の場合、冷蔵庫内での「自然解凍」が最も美味しく解凍できる方法として推奨されます。
通常5時間から6時間程度が必要ですが、低温でゆっくりと解凍されるため、肉の旨味成分である「ドリップ」の流出を最小限に抑えることができます。

急ぐ場合には「氷水解凍」(約2時間)や「流水解凍」(約15分から20分)も有効な手段です。
氷水解凍は肉の旨味や栄養素を損ないにくく、流水解凍は加熱ムラやドリップが少ないという利点があります。

避けるべき解凍方法は、常温での解凍です。
特に電子レンジを使用した解凍は、ドリップが大量に出やすく、肉の美味しさを著しく損なう可能性があるため避けるようにしましょう。

また、解凍後は冷蔵庫で保管し、できる限りその日のうちに食べ切りましょう。
一度解凍した肉を再冷凍することは、肉の繊維が壊れて水っぽくなったり、細菌が繁殖しやすくなったりするため、推奨できません。

安い和牛をもっとお得に!おすすめ部位とその魅力

和牛にはさまざまな部位があり、それぞれに異なる特徴と最適な調理法があります。
部位の特性を上手に活かせば、高級部位にも劣らない満足感を得ることができるのです。

おすすめ和牛部位と料理・特徴

以下に、おすすめの部位とその特徴、適した料理、コストパフォーマンスの目安をまとめました。家庭で調理する際にご参考にしてください。

部位名 特徴(肉質、脂身、風味) おすすめ料理 コスパ
切り落とし・端材 形は不揃いだが、肉質・味は正規部位と同等。A5ランクの端材も。 焼肉丼、肉炒め、すき焼き、しゃぶしゃぶ、カレー、シチュー ★★★
モモ・ウデ 脂身が少なく、赤身の濃厚な旨味。しっかりした歯ごたえ。一部希少部位はサシも。 ローストビーフ、薄切り焼肉・しゃぶしゃぶ、ステーキ、赤身すき焼き ★★☆
バラ・ハラミ 適度な霜降り、濃厚な旨味と甘み。
ジューシーで独特の歯ごたえ。
焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ、煮込み料理 ★★☆
スネ・スジ 筋が多く硬いが、コラーゲン・タンパク質豊富。煮込むととろける。濃厚な風味。 カレー、シチュー、スープ、煮込み料理、挽き肉 ★★★

切り落とし・端材

和牛の切り落とし

精肉の過程で発生する「端材」や「切り落とし」は、形が不揃いであるというだけで、肉質や味わいは正規の部位と何ら変わりありません。
日常の食卓に最適で、様々な調理法で楽しむことができます。

形や大きさが不均一であるために「訳あり品」として安価で販売されることがありますが、品質は最高級A5ランクの黒毛和牛であることも珍しくありません。
見た目の美しさにそれほど価値を置く必要がないため、端材や切り落としは最高のコストパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

肉本来の旨味や品質は変わらないため、美味しい和牛を手軽に食卓に取り入れることができます。

モモ・ウデなどの赤身肉

牛もも肉のブロック

モモやウデといった赤身肉の部位は、脂肪分が比較的少なくヘルシー志向の方々に人気があります。
噛みしめるほどに肉本来の濃厚な旨味が口の中に広がり、価格も比較的リーズナブルで満足度の高い部位です。

モモ(内ももなど)は、牛一頭から比較的多く取れる大きな部位であり、市場にも流通しやすい肉の一つ。
脚の付け根部分にあたり、筋肉質で牛肉の中でも特に脂身が少なく、赤身でも比較的柔らかいため、脂身を避けたい方におすすめです。

内ももは水分量が多いため、冷めてもパサつきにくいという特徴があり、ローストビーフなどによく用いられます。

ウデ(肩とも呼ばれる部分)は、牛の前脚部分に位置し、肩甲骨周辺の肉を指します。
よく動かす部位であるため脂肪は少なく、筋肉質でしっかりとした歯ごたえが魅力です。
加熱しすぎると硬くなる傾向があるため、薄切りにしてしゃぶしゃぶや焼肉でさっと火を通すのがおすすめ。
レアに近い状態で食べるのが良いでしょう。

ミスジやクリといった、細かなサシが入る希少部位もこのウデに含まれています。

バラ・ハラミなどの脂身系

和牛のバラ肉の切り落とし

バラ肉やハラミは、適度な脂身と濃厚な旨味が特徴で、焼肉や煮込み料理に最適な部位です。
手頃な価格でありながら、和牛ならではのジューシーさを存分に堪能できます。

バラ肉(カルビ)は、牛の肩から背中にかけての部位のこと。
脂肪が程よく霜降り状に分散しており、肉そのものの味と霜降りの甘さが一体となって味わえます。
すき焼きやしゃぶしゃぶ用のスライス、焼肉としていただくのがおすすめです。

ハラミは牛の横隔膜の部位であり、赤身肉に近い食感と風味を持っています。
脂身が少なくあっさりしていて、独特の歯ごたえと濃厚な味わいが特徴です。
焼肉で根強い人気を誇る部位のひとつです。

スネ・スジなど煮込み向き

和牛のスジ肉

スネ肉やスジ肉は筋が多くて硬い部位です。
じっくり煮込むことでコラーゲンがゼラチンに変化し、とろけるような柔らかさと濃厚な旨味を味わうことができます。

牛のスネ肉は前脚と後脚の両方から取ることができ、筋が多く硬い肉質ですが、コラーゲンやタンパク質を豊富に含んでいます。
長時間煮込むと肉がホロホロと崩れるほど柔らかくなり、とろけるような口当たりに変わります。

カレーやシチュー、スープといった煮込み料理はもちろんのこと、挽き肉にしてハンバーグやミートボールに加えると、コクが出て風味豊かに仕上がります。

地域別に安く買える和牛ブランド・産地

日本全国には、それぞれの地域で独自の飼育方法や長い歴史を持つ和牛ブランドが存在します。
知名度は高いものの比較的リーズナブルな価格で手に入るものや、まだ広く知られていないものの質の高い和牛も存在しています。

滋賀県「近江牛」

近江牛のイチボ・ミスジ・マルシン

日本三大和牛の一つとして数えられる近江牛は、卓越した品質に比べて比較的安価で入手できる場合が多いとされています。
近年は、コストパフォーマンスに優れたブランド牛として注目を集めています。
但馬系の牛をルーツに持ち、きめ細やかな霜降りと脂肪の融点が低いことが大きな特徴です。

江戸時代には養生のための薬として将軍家にも献上されたという記録も。
国内で最も古い歴史を持つブランド和牛の一つとも言われています。

肉質がきめ細かく柔らかいこと、輸送中にも水分が減りにくい特性を持つこと、そして脂肪につやがあり独特の粘りがあるのが特徴とされています。

茨城県「常陸牛」

常陸牛のすき焼き肉

茨城県が誇るブランド牛である「常陸牛」は、柔らかく口の中で溶けるような滑らかな肉質が特徴です。

飼育方法にもこだわりがあり、赤身と脂肪のバランスが取れた、独特の甘みと旨みを生み出しています。
牛の成長段階に合わせて飼育方法を調整するなど、丹精込めて育てられています。

肉には美しい霜降りが見られ、引き締まった赤身の部分と適度な脂肪のバランスが独特の甘みと深い旨みを生み出しています。
柔らかさと口溶けの良さで広く知られており、様々な料理で美味しく味わうことができるブランド牛です。

鹿児島県「鹿児島黒牛」

鹿児島黒牛の焼き肉用の肉

鹿児島黒牛は、「和牛のオリンピック」とも称される全国和牛能力共進会で第一位に輝いた実績を持つ、実力派のブランド牛です。
美しい霜降りやまろやかなコク、豊かなうま味が特徴とされています。

一般的に100グラムあたり1,000円から4,000円程度の価格帯で取引されることが多く、ステーキ、焼肉、すき焼き、煮込み料理など、幅広い用途に適しています。

岐阜県「飛騨牛」

飛騨牛の盛り合わせ

飛騨牛は、きめ細かく柔らかい肉質と美しい霜降りが特徴です。
口に入れるととろけるような食感と芳醇な香りを楽しむことができます。

価格帯としては100グラムあたり1,000円~4,000円程度。
ステーキや焼肉はもちろん、ひつまぶし風の「飛騨牛まぶし」や串焼きなど、多様な料理でその美味しさを堪能できます。

兵庫県「但馬牛」

但馬牛のすき焼き肉

但馬牛は、有名な神戸牛や松阪牛の素牛(もとうし)としても知られており、和牛のルーツに近い存在と言えます。
柔らかい肉質とサシ(霜降り)の甘みが特長で、肉本来の旨味と脂のバランスが評価されています。

100グラムあたり1,000円から4,000円程度で手に入ることが一般的です。

地域別和牛ブランド一覧(参考価格帯含む)

各地の和牛ブランドについて、産地、参考価格帯、肉質の特徴、おすすめの食べ方を以下にまとめました。購入時にご参考にしてください。

ブランド名 産地 参考価格(100gあたり) 肉質の特徴 おすすめの食べ方
近江牛 滋賀県 1,000円~5,000円 きめ細かく柔らかい、細かいサシ、脂肪につやと粘り すき焼き、しゃぶしゃぶ、ステーキ、焼肉
常陸牛 茨城県 1,500円~4,000円 柔らかく口溶けが良い、赤身と脂肪のバランスが良い ステーキ、焼肉、すき焼き
鹿児島黒牛 鹿児島県 1,000円~4,000円 きめ細かく美しい霜降り、まろやかなコク、うま味 ステーキ、焼肉、すき焼き、煮込み料理
飛騨牛 岐阜県 1,000円~4,000円 きめ細かく柔らかい、霜降りが美しい、口の中でとろける ステーキ、焼肉、すき焼き、飛騨牛まぶし、串焼き
但馬牛 兵庫県 1,000円~4,000円 柔らかい、サシの甘み、肉本来の旨味、赤身と脂のバランス ステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き
鳳来牛 愛知県 (市場に出にくいが地元でお値打ち) 肉質等級4以上、BMS5以上の高品質な黒毛和牛。希少。 焼肉(地元レストラン)、家庭での贅沢な一品
阿波黒牛 徳島県 (比較的お手頃) ホルスタイン種の赤身と黒毛和種の脂のいいとこ取り。オメガ3豊富。 ステーキ、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ

安い和牛を美味しく味わう調理・焼き方のコツ

手に入れた和牛を最高の状態で味わうためには、部位に合わせた調理法や焼き方のコツを心得ておきましょう。
ちょっとした工夫を凝らすだけで、その美味しさは格段に向上します。

ステーキの焼き方

和牛のステーキ

和牛ステーキを美味しく焼き上げるには、下準備から焼き方、そして焼き上がった肉を休ませる工程まで、ポイントをご紹介します。

下準備

厚みのある肉の場合は、焼く約30分前に冷蔵庫から取り出して室温に馴染ませましょう。
中心部まで均一に火が通りやすくなります。

解凍時に出たドリップ(肉汁)は、キッチンペーパーを使って丁寧に拭き取っておきましょう。

赤身と脂肪の間など焼いた際に反り返りやすい部分には、狭い間隔で数カ所切れ込みを入れておきます。
焼き上がりの反り返りを防ぐことができ、見た目が美しく仕上がるだけでなく、味の染み込みも良くなります。

焼き方

塩を振るタイミングは、肉を焼く直前が理想的です。
あまり早く振りすぎると、浸透圧の作用で肉の水分が外に流れ出てしまい、肉が硬くなる原因になりうるためです。

焼く時はフライパンに油をひき、煙が軽く出る程度まで強火でしっかりと熱しましょう。
こうすると肉の表面にカリッとした焼き色がつき、旨味を内部に閉じ込めることができます。
焦げ付く直前のタイミングで短時間加熱し、良い焼き色がついたら火力を弱火に。
約1分経過したら裏返します。

裏面も同様に焼き色をつけたら、一度フライパンから取り出します。
弱火でじっくり焼くことで余分な脂が落ち、筋の部分の旨味も引き出すことができます。

焼き加減の目安は、手で「OKサイン」を作った時の「親指の付け根の硬さ」です。
人差し指と親指で作った輪の場合はレア、中指ならミディアムレア、薬指ならミディアム、小指ならウェルダンと、指を変えることで目安となる硬さが変わります。

肉を休ませる

焼き上がった肉はすぐに切り分けずに、アルミホイルで包み2分~3分程度休ませます。
余熱で肉の内部までじっくりと火が通り、肉汁が全体に均一に行き渡ります。
休ませずに切ってしまうと貴重な肉汁が流れ出てしまうため、必ず一呼吸置くようにしましょう。

焼肉(薄切り肉)の焼き方

薄切り肉の焼き肉

薄切り肉を使った焼肉は、さっと短時間で火を通すのが美味しさの秘訣です。
フライパンやホットプレートの高温になっている部分で一気に焼き目をつけ、肉の内部に火が通り過ぎる前に引き上げましょう。

脂の多い部位の肉は、高温(200度以上)で短時間で焼いて余分な脂を落とし、片面をカリッと香ばしく仕上げるのがおすすめです。

ホットプレートや鉄板で焼く場合は、肉を鉄板の上に置きっぱなしにするのではなく、箸で持ちながら滑らせるように焼く「滑らせ焼き」という方法が効果的。
常に温度の高い場所で効率よく加熱でき、美味しく仕上がります。

焦げ付きやすい味噌ダレなどに漬け込んだ肉の場合は、放置せずに頻繁にひっくり返して火を入れていきましょう。

煮込み料理のコツ

牛スジ肉の煮込み

硬めの部位やスジ肉を美味しくするためには、じっくりと時間をかけることが大切です。
長く煮込めば煮込むほど柔らかくなる性質があるため、弱火で長時間(最低でも2時間程度)煮込むのを基本にしましょう。
煮込むことでとろけるような柔らかさと深い味わいを引き出すことができます。

ただし、強火で煮立てると肉が収縮して結果として硬くなる原因になります。
弱火で長時間を基本にしましょう。
また、煮立つ直前や初期段階で浮いてくるアクや余分な脂は、丁寧にすくい取ること。
これにより料理の味がすっきりして煮汁も濁らず、余分な脂肪分も取り除けます。

調理によっては香味野菜(タイム・レモングラス・粒こしょうなど)を加えたり、ワインを加えたりすることで、風味豊かで深みのある味わいに仕上がります。
シチュー用のスネ肉など白い筋が多い肉を選ぶと、その筋から溶け出すゼラチン質がソースの旨味を増してくれます。

切り落とし肉のアレンジレシピ

切り落とし肉は手軽で安価に手に入るため、日常の食卓で大いに活躍してくれる食材です。
煮込み料理から手軽なご飯ものまで、さまざまなアレンジで和牛の豊かな旨味を存分に楽しむことができます。

以下に、煮込み料理や炒め煮のレシピをいくつかご紹介しましょう。

肉豆腐

基本的な肉豆腐は、牛肉・豆腐・長ねぎを甘辛い煮汁で煮込む、日本の代表的な家庭料理です。
蒸し煮にするように調理することで効率よく火が通り、煮汁が具材にしっかりと染み込みます。

木綿豆腐や焼き豆腐を使用すると、煮崩れしにくいためおすすめです。
お好みで白菜や玉ねぎ、大根、きのこ類などを加えても美味しくいただけます。

牛肉とごぼうとこんにゃくの炒め煮

ご飯によく合う甘辛い味付けが特徴の炒め煮です。
材料をさっと炒めてから調味料を加え、味をしっかりと染み込ませるだけで、手軽に作れる美味しいおかずになります。

牛肉と卵のすき煮

濃いめの割り下で豆腐や野菜と共に牛肉を煮込み、最後に卵を割り入れて半熟状に仕上げる料理です。
卵が具材に絡むことで、まろやかな味わいが楽しめます。

牛肉ときのこのトマトクリーム煮

牛肉とトマト缶を使った、比較的簡単に作れる煮込み料理です。
牛肉、セロリ、にんにくのみじん切りを炒め、カットトマト缶・水1/2カップ・固形スープの素などを入れて煮込みます。
仕上げにクリームチーズを加えることで、コクのあるまろやかな味わいになります。
お好みのきのこ類や野菜を加えてアレンジするのも良いでしょう。

このように、切り落とし肉は単に安価であるというだけでなく、家庭料理の多様なニーズに応えることができる万能選手です。
和牛の切り落としを日常的に取り入れ、食卓をより豊かに彩りましょう。

安い和牛を賢く購入して贅沢を身近に

「和牛は高価なもの」という一般的な認識を覆し、賢い選択をすれば手頃な価格でその魅力を存分に味わうことができるという点を解説しました。
和牛を日常の食卓に取り入れることは、決して難しいことではありません。

この記事でご紹介した情報を活用して美味しい和牛を選び出し、「ちょっと贅沢な食卓」をぜひ実現してください。
豊かな食体験を楽しんでいただければ幸いです。

めいぶつチョイスでも、手軽に手に入る薄切りから塊肉まで、さまざまな和牛を取り扱っています。食卓の彩りにぜひご覧ください。

「紡ぐめいぶつ」は、日本の各地で丁寧に作り上げられた品々と、その想いに共感する読者の感性を、文章で結びつける読みものです。
地域には、多くの方々との出会いを待っている特別な品々があります。作り手のこだわりや想いは、時に言葉では表現しきれないほど繊細で深いもの。
私たちは、そんな「伝えたい」と「知りたい」をつなぐ細い糸となって、品物が持つオリジナルの物語に寄り添いながら、新しい出会いの機会を紡いでいきます。