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ブルーベリーにはどんな種類がある?旬や栄養についても紹介

ブルーベリーの種類

生のままでも、ジャムや冷凍などの加工品にしてもおいしく食べられるブルーベリー。管理栄養士の清水加奈子さんによれば、「皮ごと食べられるため、多様な栄養素を余さずとれることも人気の理由」なのだそうです。

しかし、ブルーベリーは世界各国で300~400種類が栽培されており、それぞれ味の特徴が異なることをご存じでしょうか。今回は、ブルーベリーの種類や栄養素を中心に、長期保存する場合の上手な保存方法、おいしい食べ方などについて清水さんにお聞きしました。

監修

清水加奈子

清水加奈子
フードコーディネーター/管理栄養士

管理栄養士、調理師、中医薬膳師などの資格を持つフードコーディネーター。アイディアレシピの開発、料理をおいしく見せる盛り付けや食器のスタイリング、ダイエットレシピの提案など幅広くこなし、食関連の企業サイトやメディアなどで活躍中。

公式サイト

ブルーベリーの系統

ブルーベリーには大きく3つの系統があり、各系統でさまざまな種類が栽培されています。まずは、系統ごとの特徴を紹介します。

ノーザンハイブッシュ

ノーザンハイブッシュはアメリカ北東部で開発された品種で、冷涼地や高冷地での栽培に適しています。酸味と甘みのバランスの良さが特徴ですが、他品種に比べると酸味が勝り、完熟まで待つことでブルーベリーらしい甘酸っぱさが楽しめます。

サザンハイブッシュ

サザンハイブッシュはノーザンハイブッシュの味わいを活かしつつ、温暖な地域でも栽培できるよう改良した品種です。ノーザンハイブッシュより酸味が少ないため食べやすく、万人受けするブルーベリーだといえます。

ラビットアイ

ラビットアイは、完熟する前の実がウサギの目のように赤くなることからその名がつきました。乾燥や暑さに強く、温暖な地域でよく育ちます。また、根張りが良く、木は大きく育つのが特徴です。ハイブッシュ系の約2倍の収穫量を誇るといわれ、酸味は控えめで甘みは非常に強いです。

ブルーベリーの種類

ブルーベリーは、系統ごとにさまざまな種類があります。ノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系の3つの系統ごとに、ブルーベリーの主な種類をご紹介します。

ノーザンハイブッシュ系

ノーザンハイブッシュ系は古くから栽培されている系統で、種類も多めです。

・スパルタン(スパータン)

スパルタン(スパータン)は品質の良い大粒の早生品種で、ブルーベリーの代表ともいわれることもあります。収穫時期は6月中旬~7月上旬です。

・ブルーレイ

ブルーレイは1960年にアメリカ農務省が制定した「ビッグセブン(7大品種)」のひとつで、歴史ある品種。6月中旬~7月上旬の完熟を待って収穫したものは甘みが際立ち、風味も豊かです。

・ブルーチップ

ブルーチップはブルーレイより大きめの果実で、甘さは控えめ。6月下旬~7月上旬に旬を迎えます。

・ブルークロップ

ブルークロップは気候や土壌を問わずよく育つため、アメリカでは非常に多く栽培されています。やや酸味が強いものの、甘みとのバランスは良く、香りも豊かです。7月上旬~下旬に成熟します。

・コビル

コビルは酸味が強い大粒の品種で、香りが豊か。ブルーベリーの品種改良のパイオニア・コビル博士からその名がつきました。7月上旬~下旬の成熟期は、特に食味が優れています。

・アーリーブルー

アーリーブルーは1952年に発表された歴史ある品種で、上質な酸味や甘み、濃厚な香り、味わいが多くの人に好まれています。成熟期は6月上旬~下旬です。

・チャンドラー

チャンドラーは500円玉程の超大粒でありながら、大味でないのがチャンドラーの魅力です。6月下旬~7月上旬に成熟。甘みの中に酸味が感じられ、風味も抜群です。

サザンハイブッシュ系

近年、サザンハイブッシュ系の研究は非常に盛んで、新品種も多く登場しています。

・OPI

OPIとは、6月上旬~中旬に旬を迎える極早生の新品種です。酸味は控えめで、パリッとした特徴的な食感の中にフルーティな甘さが楽しめます。

・シャープブルー

シャープブルーは6月中旬~7月初旬に収穫される、サザンハイブッシュ系統初のブルーベリー。果肉がやわらかく、甘みが勝ります。

・サファイア

サファイアは6月上旬~中旬に旬を迎えるブルーベリーで、強い甘みのなかにしっかりと酸味を感じます。

ラビットアイ系

ラビットアイ系は、育てやすく収穫量も多いことから、少しずつ栽培が進んでいます。

・ブライトウェル

ブライトウェルは、やわらかな果皮に包まれた甘い果実が人気の品種です。成熟期は7月中旬~8月中旬。

・ティフブルー

ティフブルーは大粒の果実はよく締まり、酸味が少なめ。樹上での完熟を待って収穫すると糖度が上がり、甘みがより強く感じられます。成熟期は7月下旬~8月下旬で、ほかの系統を含めてもかなり遅めに旬を迎えます。

日本におけるブルーベリーの旬と主な産地

日本にブルーベリーが上陸したのは1951年で、当時の農林水産省 北海道農業試験場がアメリカからハイブッシュブルーベリーを取り入れ、適応試験を行ったことが起源です。その後、1968年に東京都小平市で商業栽培が始まり、日本各地へと広がっていきました。

現在、国内の主な産地は東京都、群馬県、茨城県、長野県などで、6~8月に旬を迎えます。

<国内におけるブルーベリーの主な産地>

・東京都:関東ローム層の酸性土壌がブルーベリー栽培に適しており、観光農園での摘み取り体験が人気
・群馬県:標高の高い地域の昼夜の寒暖差が大きく、甘くておいしいブルーベリーが生産されている
・茨城県(つくば市):日本三大ブルーベリー産地のひとつとされ、1970年代から筑波大学を中心に栽培研究が進められてきた
・長野県:1971年にハイブッシュ系品種が導入され、高冷地を活かした栽培が行われている

ブルーベリーは栄養がたっぷり

ブルーベリーというと、目に良い効能を持つポリフェノールが有名ですが、それ以外にもさまざまな栄養素が含まれています。特に、抗老化に効果を発揮する栄養素が多いため、美容を維持したい方は積極的にとることがおすすめです。ここでは、代表的な栄養素とその効能についてご紹介します。

ビタミンE:老化防止に役立つ

ビタミンEは、老化の原因となる物質の発生を防ぐ強い抗酸化作用を持つビタミンです。毛細血管を広げて血流を良くするほか、血管自体を丈夫にする働きもあり、動脈硬化の予防に役立ちます。

食物繊維:腸内環境を整える

腸内環境を整えることで知られる食物繊維は、便通を改善して老廃物を排出するため、デトックス効果が期待できます。
また、血管を傷つける原因となる食後高血糖を防ぎ、動脈硬化のリスクを軽減する働きもあります。

ミネラル(亜鉛、マンガン):髪や肌の生成に役立つ

ブルーベリーに含まれるミネラルは、味覚を正常に保ち、髪の毛や肌の生成・成長に役立つ亜鉛が豊富です。また、丈夫な骨を作ったり、糖質や脂質の代謝を助けてエネルギーを産生したりするマンガンも多く含みます。

ポリフェノール(アントシアニン、クロロゲン酸):血管を丈夫にする

ブルーベリーは、渋み、苦みや色素の成分であるポリフェノールのうち、アントシアニンとクロロゲン酸などを含んでいます。
どちらも高い抗酸化力があり、血管を丈夫にして老化を抑制する作用があるほか、アントシアニンには目の健康維持にも効果的です。

ブルーベリーの上手な保存方法

ブルーベリーは、冷蔵、または冷凍で保存が可能です。ここでは、それぞれの手順についてご紹介します。

冷蔵保存の手順

ブルーベリー冷蔵

ブルーベリーは傷んだ実があれば取り除き、水洗いして水気をしっかり拭き取ります。キッチンペーパーを敷いた保存容器、またはジッパー付き保存袋に入れて冷蔵保存してください。保存期間の目安は1週間です。

冷凍保存の手順

ブルーベリー冷凍

冷蔵保存と同様、傷んだブルーベリーの実を取り除き、洗って水気を拭き取ります。まとめてジッパー付き保存袋に入れるか、使う分だけ小分けにしてラップで包み、冷凍庫で保存します。
ブルーベリーは、冷凍しても栄養や風味が変わりません。冷凍すると2~3ヵ月保存できるので、食べるタイミングが遅くなりそうなときは冷凍保存がおすすめです。

ブルーベリーのおいしい食べ方

程良い酸味と甘みがあるブルーベリーは、料理の素材としても、調味料としても優秀な食材です。ここでは、ブルーベリーの2つの食べ方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

巻きずしの合わせ酢に

酢・はちみつ各大さじ1、塩小さじ1を混ぜ合わせた後に、冷凍ブルーベリー30gをつぶして加え、合わせ酢にします。温かいご飯300gに混ぜれば、ブルーベリー色の酢飯ができ上がります。
ラップに広げた酢飯にお好みの具を巻いて切り分けると、食卓がぐっと華やかになりますよ。

肉料理のソースとして

ブルーベリーソース

ベリーの味わいは、肉料理との相性が抜群です。和風の調味料ともよく合うので、酢や砂糖を減らしてブルーベリーを追加するイメージで使うとアイディアが広がります。
例えば生姜焼きなら、しょうゆ・酒各大さじ2、砂糖・みりん各大さじ1、おろし生姜1片分に50gの冷凍ブルーベリーを加えてたれを作り、豚ロース肉200gを漬けて焼いてください。

栄養価が高いブルーベリーを生活に取り入れよう

ブルーベリーは、小さな実に栄養価がぎっしり詰まった頼もしい食材です。生のままはもちろん、料理へのアレンジもしやすいので、さまざまな使い方で旬を味わいつくせます。
「めいぶつチョイス」では、ブルーベリーをはじめとした旬の果物を、産地直送でお届けしています。フレッシュな味わいを、ぜひお楽しみください。