とうもろこしがおいしい旬はいつ?代表的な種類や品種を紹介

とうもろこしの旬

お祭りや縁側が似合う夏の風物詩のひとつ、とうもろこし。

みずみずしい黄色い粒にはフルーツのような甘味がたっぷり含まれ、お子さんからシニア層まで、年齢問わず好まれています。
食欲が落ちる時期、エネルギーをチャージするのにも最適です。

とうもろこしは収穫してすぐに食べ頃を迎えるため、旬の時期にとれたてのものを食べるのがベスト。
ここでは、とうもろこしがおいしい旬の時期と代表的な種類などについてご紹介します。

とうもろこしの旬はいつ?

私たちが食用にしているとうもろこしは、とうもろこしの中でも特に甘味が強い品種で、収穫時期は6~9月です。

とうもろこしは収穫した瞬間から鮮度が落ちていくため、収穫期の6~9月がまさに旬の時期だといえるでしょう。
最もおいしい時期を逃さないよう、収穫して間もない新鮮なものを食べることをおすすめします。

とうもろこしは基本的に夏の野菜ですが、収穫量全国1位の北海道は種まきが遅いので旬も若干ずれており、8~9月が収穫期で、食べ頃でもあります。

とうもろこしの代表的な産地

甘味の強いとうもろこしを栽培するには、昼夜の寒暖差が激しい気候が適しているといわれ、産地として名高いのは北海道です。

とうもろこしは昼間に光合成をしてでんぷんや糖分を作りますが、夜も気温が高いままだとせっかく作った糖分を消費してしまいます。
その点、夜になるとぐっと気温が下がる地域では、昼間に作った糖分を夜間にしっかり蓄えることができるのです。

こうしたとうもろこしと気候との相性から、2022年の農林水産省の調査によると、全国の出荷量の多くは北海道が占め、2位に千葉県、3位に茨城県が続きます。

とうもろこしにはどんな種類がある?

とうもろこしは、私たちが普段食べているものだけではありません。
豚・牛・鶏などの家畜がエサとして食べるもの、ポップコーンの原料として使われるものなど、用途によってさまざまな種類が作られています。

主な種類には、次のようなものがあります。

とうもろこしの主な種類

種類 用途
スイートコーン 食用
デントコーン コーンスターチの原料や飼料、バイオエタノールの原料
ワキシーコーン 食品増粘用コーンスターチ、接着剤や光沢紙の原料
ポップコーン 食用(ポップコーンの原料)
フリントコーン 食用、工業用の原料、家畜の飼料

こうしてみると、私たちが何気なく食べているとうもろこしは、多様な種類の中のひとつであることがわかります。

代表的な食用とうもろこし、スイートコーンの種類

主に食用として流通するスイートコーンにも3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここからは、スイートコーンの種類ごとの特徴と、代表的な品種をご紹介します。

ゴールデンコーン

ゴールデンコーン

ゴールデンコーンは、すべての粒が大きくて黄色い、昔ながらのとうもろこしといった見た目です。

皮がやわらかくてジューシーで、茹でたり、蒸したり、焼いたりといった調理によって、さらに旨みと甘味を味わうことができます。

ゴールデンコーンの代表的な品種には、「ゴールドラッシュ」と「味来」があります。
ゴールドラッシュは皮が薄くてみずみずしく、糖度が高いため生で食べることも可能。
味来はゴールドラッシュよりさらに糖度が高く、加熱するとより一層甘味が増します。

シルバーコーン

シルバーコーン

シルバーコーンは、白くツヤのある粒が特徴で、その見た目から「ホワイトコーン」と呼ばれることも。
皮がやわらかく甘味があるため、サラダなど生食で食べるのに適しています。

シルバーコーンの中では、メロンに匹敵するほどの糖度を持つ「ピュアホワイト」と、バニラのようなクリーム色で甘味が強い「バニラッシュ」が人気です。

バイカラーコーン

バイカラーコーン

バイカラーコーンは、ゴールデンコーンとシルバーコーンを掛け合わせたもので、黄色と白色が3:1の割合で入っています。

3種類のスイートコーンの中で最も甘味が強く、先端まで実がつきやすいため、近年は日本のとうもろこし栽培の主流となっています。

バイカラーコーンの代表的な品種は、「甘々娘(かんかんむすめ)」と「ウッディーコーン」です。
甘々娘は「スイーツコーン」と呼ばれるほど甘味が強く、さらに収穫後も甘さが落ちにくいのが特徴。皮が薄く、生でも食べられます。

一方、ウッディーコーンは、黄色と白に加え、紫色が混じった珍しい見た目。
シャキシャキとしたほかのとうもろこしとは異なり、もちもちした食感のため、焼きとうもろこしで食べるのがおすすめです。

とうもろこしには栄養成分もたっぷり

みずみずしく甘いとうもろこしは、おいしいだけでなく体に良い栄養素を多く含む食材です。
食欲が落ちてバテやすい夏にも食べやすく、栄養補給にも役立つでしょう。

ただし、エネルギー源になる糖質が多いため、食べすぎるとエネルギーを消費しきれず太る原因になります。
適量を心掛け、上手に栄養をとりましょう。

とうもろこしに含まれる代表的な栄養成分は、次の3つです。

腸内環境を整える「食物繊維」

食物繊維は、腸内細菌のエサになって腸内環境を整えます。
糖質や脂質を吸着して外に出し、血糖値の急上昇を抑えたり、血中コレステロールの濃度を下げたりする働きも。

風邪の予防や疲労回復に「ビタミン類(ビタミンB群、ビタミンC)」

ビタミンCには抗酸化作用があり、美肌の維持や風邪予防に有効。
また、ビタミンBは糖質をエネルギーに変換するほか、疲労や集中力の回復に効果を発揮します。

むくみを解消し、高血圧を予防する「ミネラル(カリウム、マグネシウム)」

カリウムは、体内の余分なナトリウムと水分を排出し、むくみを解消して高血圧を予防します。
また、マグネシウムは骨や歯の形成、筋肉や神経などの働きを助けます。

とうもろこしには栄養成分もたっぷり

とうもろこしの保存方法

とうもろこしは、収穫されるとすぐに鮮度と糖度が落ちていきます。
旬の時期にたくさん買って置いておきたくなりますが、長期保存には向かないため、おいしいうちに食べきるのが理想です。

ただ、すぐに食べることができないときは、適切な保存方法で、できるだけおいしさを保ちましょう。
常温保存は避け、冷蔵か冷凍で保存するのが基本です。

冷蔵保存:2~3日が目安

とうもろこしを買ってきた状態のまま保存するときは、皮をむかずにラップできっちり包み、冷蔵庫の野菜室で保存するとみずみずしさを保てます。

皮をむいて下茹でしたり、レンジ加熱したりした場合は、ラップで隙間なく包んでから粗熱を取り、冷蔵庫で保存するようにしてください。

いずれも保存期間は2~3日が目安です。

冷凍:2週間が目安

より長くとうもろこしのおいしさを保つなら、冷凍保存がおすすめです。

生のままなら、皮をむいてラップを巻き、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。
加熱してから保存する際は、輪切りにしたり、粒にばらしたりしておくと、必要な分だけ使えて便利です。

冷凍期間は2週間が目安になります。

産地直送のとうもろこしをご家庭で!

とうもろこしは旬を逃さず新鮮なうちに食べることが鉄則といえます。
おいしさを損なわない方法で保存して、早いうちに食べきるようにしてください。

また、とうもろこしの種類は多く、食用としてなじみの深いスイートコーンだけでもさまざまな品種があるので、いろいろ食べ比べてみて、ご自身のお気に入りを見つけるのもおすすめです。

めいぶつチョイスでは、産地直送でとうもろこしをはじめ、新鮮な野菜をお届けしています。
生産者が手間暇かけて作った旬の味を、ぜひご家庭でご賞味ください。