シャインマスカットの旬時期は?主な産地や含まれる栄養素を紹介

シャインマスカット

贈答用だけでなく、自宅で楽しむ人も多い高級ブドウのシャインマスカット。皮ごと食べられて種もなく、上品な甘味と食べやすさで人気を集めています。

そこで今回は、シャインマスカットをおいしく食べられる旬の時期や主な産地、ポリフェノールをはじめとした豊富な栄養素についてご紹介します。

シャインマスカットはどういうもの?

シャインマスカットは、「ブドウ安芸津21号」に「白南」を交配した品種で、2006年に品種登録された新しい品種です。

病気に強い交配専用の種として用いられていたブドウ安芸津21号の大粒で硬めの肉質と、白南の食味の良さを受け継いでいます。

糖度が17~20度と高く、酸味のないシンプルな甘味もシャインマスカットの特徴。
一般的には、甘味を十分に感じつつ香りも堪能できる、糖度18度前後で出荷されることが多いといわれています。

シャインマスカットは夏から秋が旬

シャインマスカットが最もおいしい時期は夏から秋で、一般的に8~10月頃に旬を迎えます。

早いものは7月くらいから収穫が始まり、8月末から9月にかけての最盛期には甘味が増したおいしいシャインマスカットを楽しむことができるでしょう。

主な産地は、主要なブドウの産地である長野県、山梨県、山形県、岡山県あたり。
近年は、病気に強く栽培しやすいこと、人気があって収益率が高いことなどから産地が広がり、2021年の調査によると、シャインマスカットはブドウ(生食用)の品種別生産量第1位の巨峰に次ぐ生産量となっています(※)。

※農林水産省「令和3年産特産果樹生産動態等調査」

シャインマスカットの栽培

一般的なマスカットとの違い

シャインマスカットと一般的なマスカットの違いは、原産国や皮の厚さ、種の有無にあります。

シャインマスカットと一般的なマスカットの違い

シャインマスカット 一般的なマスカット
品種名 シャインマスカット マスカット・オブ・アレキサンドリア
原産国 日本 エジプト
皮の厚さ 薄い 厚い
種の有無 なし あり

日本で開発されたシャインマスカットに対し、「マスカット」として販売されているものはエジプトが原産の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種です。

マスカット・オブ・アレキサンドリアのイメージ

マスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカット・オブ・アレキサンドリアは湿度の高い日本では育ちにくいため、マスカットを原種に品種改良を経てシャインマスカットが誕生しました。

また、マスカット・オブ・アレキサンドリアは皮が厚く、皮をむいてさらに種を除かなければなりませんが、シャインマスカットは皮ごと食べられて種もありません。

シャインマスカットの栄養素と効能

シャインマスカットには、ブドウ全般と同じ多くのポリフェノールが含まれています。
それ以外の栄養素もほかのブドウとほぼ同じで、美容にも健康にもうれしい果物です。

シャインマスカットに含まれる主要な栄養素と効能は、次のとおりです。

美肌や老化防止効果が期待できる「ポリフェノール」

ポリフェノールは、ほぼすべての植物が持つ色素や苦味などの成分。シャインマスカットは、レスベラトロールやタンニン、アントシアニンといったポリフェノールを多く含みます。

ポリフェノールは強力な抗酸化作用を持つことで知られ、紫外線などによる肌のダメージを防ぐほか、老化や動脈硬化を予防するなどの働きがあるといわれています。
また、レスベラトロールはブドウの果皮に多く含まれるため、皮をむかずに食べられるシャインマスカットはおすすめです

むくみや高血圧を防ぐ作用がある「カリウム」

体液の細胞内液に存在するカリウムは、細胞外液のナトリウムと作用し合いながら細胞の浸透圧を調整し、細胞内外の水分バランスを保つ役割を果たしています。

食事で多く塩分を摂取し、体内のナトリウム量が過剰になった場合、カリウムが余分なナトリウムを尿として排出してくれるため、むくみや高血圧の予防につながります。

集中力アップに役立つ「ブドウ糖」

シャインマスカットの甘味のもとであるブドウ糖は、体を動かすエネルギーになるほか、脳にとって唯一のエネルギー源として働きます。

摂取すると素早くエネルギーに変わるため、仕事や勉強のために集中力を高めたいときに、適量を取り入れると◎。

腸内環境を整える「ペクチン」

ペクチンは水溶性食物繊維で、便をやわらかくして便通を改善するほか、善玉菌のエサとなって腸内環境を改善します。

また、満腹感を高め、血糖値や血液中のコレステロール濃度を低下させる働きもあることがわかっています。

糖質やたんぱく質をエネルギーに変える「ビタミンB群」

シャインマスカットは、ビタミンB群の中でも、ビタミンB1とビタミンB6が豊富。

ビタミンB1は糖質の代謝を助ける栄養素で、疲労回復のほか、神経や筋肉の機能を健康に保つ作用があります。
また、ビタミンB6はたんぱく質やの代謝に関わるほか、脳が正常に働くのに欠かせないアミノ酸の補酵素としても働きます。

シャインマスカットをフォークで持ち上げる

シャインマスカットは何粒食べてもいい?

シャインマスカットのカロリーは、可食部100gあたり61kcalです。

農林水産省が定める目安によると、果物の摂取目標量は1日あたり200g程度なので、1粒約10gのシャイマスカットなら1日20粒程度食べてもいいといえます。
しかし、果物の摂取目安カロリーは80kcal程となるため、シャインマスカットを200g食べてしまうと、ややカロリーオーバーになってしまいます。

シャインマスカットに含まれるブドウ糖は、脳や体のエネルギー源として働きますが、余剰分は脂肪に変わりやすいため、とりすぎに注意しなくてはなりません。
ほかの食事から摂取するカロリーも踏まえると、1日に食べる量は10粒程度(約100g)にしたほうがいいでしょう。

初夏から初秋は、シャインマスカットを存分に楽しもう

シャインマスカットの産地は、山梨、長野、岡山、山形がメインですが、近年は全国各地で多くの生産者が栽培に取り組み、全国の生産量も上がっているため、かつてよりも手に入りやすい品種となっています。

めいぶつチョイスでは、全国の生産者がこだわって栽培したシャインマスカットを産地直送でお届けします。
初夏から始まる旬の時期を逃さず、ご自宅用はもちろん、大切な方への贈り物としてもぜひご利用ください。