桃を知り尽くした生産農家による
完熟桃を味わうジェラート

桃を丸かじりした時の、あふれる果汁と鼻に抜ける上品な香り…
あのピュアなおいしさを追求したのが「桃ジェラート」です。

作り手は、山梨県で45年以上桃を栽培している生産農家「ピーチ専科ヤマシタ」です。
桃栽培のプロフェッショナルが一から作り上げたジェラートは、香料や乳製品を一切使っていません。まさに6つの品種を食べ比べるために作られた、素材勝負のスイーツなのです。

濃厚なのにさっぱり

濃厚なのにさっぱり
夏日にぴったりのおいしさ

ジェラートに使う桃は、食べごろを迎えた完熟を皮ごとジューサーにかけて搾ります。果汁の使用量は製品中なんと50%。一般的なフルーツジェラートよりもたっぷりと配合することで、完熟桃のおいしさが際立っています。

乳脂肪分を含まないため、濃厚な味わいながら後口はさっぱり。ほてった体を優しくクールダウンしてくれます。

桃の品種ごとに異なる味を楽しめる

桃の品種ごとに
異なる味を楽しめる

生産農家が栽培している品種は40種以上。各品種の収穫時期に合わせてジェラートを製造しているため、リピートごとに異なる品種を食べられる楽しさもあります。

各品種の個性を大切にしつつ、ジェラートらしいコクも感じられるようにするには、砂糖が重要な役割を果たしています。桃の糖度は、およそ16~17度。砂糖を追加し、ジェラートとしての糖度が23~24度になるように調整することで、甘み、酸味、香り、水分量など、品種それぞれの特徴が際立つ味わいになっています。

日本有数の桃の名産地山梨県の桃農家がジェラートを作った理由

日本有数の桃の名産地
山梨県の桃農家
ジェラートを作った理由

山梨県山梨市のピーチ専科ヤマシタは、2015年からジェラートの製造をスタートしました。
当時、全国の農家の間では珍しかったジェラート作り。それを始めた理由には、桃農家の情熱が込められていました。

おいしい完熟桃を1年中味わってほしいから桃のジェラートを作りました

「おいしい完熟桃を1年中味わってほしいから
桃のジェラートを作りました」

ピーチ専科ヤマシタでは、桃が十分に熟してから出荷しています。完熟している分、実がとてもやわらかく傷がつきやすい状態です。味はとても良いものなのに、見た目が規格外と判断されると販売できなくなります。

「売り物にならなくても、私たちが心を込めて栽培した大切な桃に変わりはない。どうにかして、完熟のおいしさをお客様に味わっていただく方法はないか」と考えた末、代表の山下氏がアイス好きであることから、ジェラートに挑戦することになりました。

加えて、桃はどの品種も収穫期が1年に一度、しかも1週間から10日ほどと非常に短く、市場に出回る品種は次から次へと変わります。
そんな桃をジェラートに加工することで、一年を通して様々な品種のおいしさを提供できるようになる点も、桃農家にとって大変嬉しいことでした。

試作から完成まで2年ゼロから挑戦したジェラート作り

試作から完成まで2年
ゼロから挑戦したジェラート作り

ジェラートを作っているとはいえ、本業は生産農家です。未経験からのスタートだったため、まずは専門家に指導を仰ぎ、全国の研修会で製造を学ぶ日々が続きました。衛生環境も整え、そしてようやく商品開発に着手しました。

素材となる各品種の桃は1年に一度しか収穫できないため、その品種でジェラートを作れるチャンスも1年に一度きり。商品化できるまでに、少なくとも2年はかかりました。

今では、桃の収穫期になると1日に約200リットルものジェラートを2.5人がかりで製造。収穫したそばから作っていくので、とびきり新鮮な完熟桃を味わえるというわけです。

桃の栽培に適した気候、地形で桃を栽培

桃の栽培に適した気候、地形で桃を栽培

山梨県は桃の生産量が日本一。※
その理由は

  • 病気の原因となる雨量が年間を通して少ない
  • 甘みの素(でんぷん)を作る日照時間が日本一長い
  • 昼夜の寒暖差が激しく、実に甘みの素をしっかりと蓄えることができる

※出典:「作物統計調査(作況調査「果樹」・令和4年産果樹生産出荷統計(確報)」(農林水産省)

桃畑。甲府盆地東部に位置している山梨市も果樹栽培がさかん
▲桃畑。甲府盆地東部に位置している山梨市も果樹栽培がさかん

加えて、ピーチ専科ヤマシタが営農している山梨市や、甲府市にまたがる甲府盆地には、富士山など周囲の山々から大量の水が流れ込みます。栽培地となっている斜面は適度に水はけがよいため、桃の樹は必要な水分だけを吸い上げることができます。その結果、品質の高い桃が栽培しやすくなっています。

早朝から農場を見回り、
生育状況をこまめに
チェック

山梨県ならではの気候や地形に加えて、ピーチ専科ヤマシタこだわりの農法が、おいしい桃を生み出しています。

例えば、刈った雑草を土で分解し有機肥料として桃の樹に与えたり、土壌の微生物が適切に働く環境を整えたりといった、土づくり。力を入れている理由は、土壌の良し悪しによって桃の味が決まるから。桃がストレスなく育つよう、ていねいにお世話してあげることが秘訣なのです。

また、農薬は一般的な使用量よりも少なく、必要最低限にとどめています。その分、東京ドーム1.5個分の畑を毎朝5時ごろから見回り、桃が健康に育っているか、病気になっていないかをオーナー自身の目で確かめています。こうして大切に育てた桃は、皮ごとジェラートに使用しても問題のない安全性とおいしさを提供しています。

生産者直伝の
おいしい食べ方

常温に数分置き、やわらかくなったらぐるぐる練ります。
すると適度に空気が入り、口当たりが滑らかになり、桃の味わいも感じやすくなります。
再冷凍は風味を損なうためおすすめしません。

生産者直伝の美味しい食べ方
ピーチ専科ヤマシタ

ピーチ専科ヤマシタ

所在地
〒405-0032
山梨県山梨市正徳寺1131-1
ショップページ
https://www.meibutsu-choice.jp/shop/detail/132
商品ページ
https://www.meibutsu-choice.jp/products/detail/132/A-1

※掲載内容は取材当時のものです。諸事情により予告なく変更されることがありますので、ご了承ください。