
岩手県西和賀町は
食の宝庫。
グルメ好きは必見です!
多い年には2m以上もの積雪がある豪雪地帯、
岩手県西和賀町。
厳しい自然の中で生まれた独自の「食」に
フォーカスを当て、その魅力に迫ります。

雪国の
個性豊かなグルメ4選
春が訪れると、雪解け水が大地を潤し、作物はすくすくと育ちます。西和賀の人々にとって、
雪は恵みをもたらす宝物。そんな土地で生まれた、たくさんのグルメから一部を紹介します。


1西わらび、わらび餅
岩手県の西方の山に自生する「西わらび」は、西和賀町で珍重されてきたブランド山菜です。色鮮やかな緑色と、まっすぐに伸びた太い茎。その姿は、まるで西和賀の大地の豊かさを象徴するような、たくましさを感じさせます。
西わらびは繊維が柔らかく、強い粘りが特徴。山菜ながらアクが少なめで食べやすく、毎年県外から愛好家が訪れるほど評判です。
また、わらびの根茎を精製したわらび粉で作られる餅も人気。つるっ、とろっとしたなめらかな食感で、一口味わえばやみつきになるおいしさです。
2南部かしわ
国の特別天然記念物「岩手地鶏」の血をひく希少な地鶏です。この地鶏を独自の飼育法で育て、より高品質な鶏肉に改良したのが、2017年に誕生したブランド地鶏「南部かしわ -銀雪-」です。引き締まった身は歯ごたえに弾力があり、ほのかに甘みを感じます。


3西和賀そば
島根県、長野県と並び「日本三大そば」の一つに数えられる岩手県。郷土料理「わんこそば」で客人をもてなす同県では、そばが身近な存在です。
西和賀町も例にもれず、休耕田を利用した栽培が盛ん。一年を通して町内の各飲食店で提供されているほか、そばの実が収穫される10月の時期は、新そばを使ったメニューも登場します。
お取り寄せでは、強い粘りのある「西わらび」をつなぎに使ったそばが大人気。つるっとしたのど越しの良さが好評です。
4乳製品
西和賀町は冷涼な気候を利用した酪農も行われています。町内唯一の乳業メーカー「湯田牛乳公社」は、町内外の酪農家から集めた生乳で、乳製品を製造・販売。低温殺菌された牛乳や、様々なヨーグルトを提供しています。
第2章では、湯田牛乳公社のga・raギリシャヨーグルトについて詳しくご紹介しています。

めいぶつチョイス
で購入できます!

地域の食ブランド・ユキノチカラ
西和賀町と地元の事業者が連携して始まった、地域の食ブランドです。
豪雪地帯の厳しい自然環境や、住民にとって冬の暮らしの妨げにもなる雪の存在を「財産」と再定義したプロジェクトでは、雪がもたらす恵みをテーマに、独自の商品を開発しています。
現在は、西和賀産の食材を使ったお菓子や加工品、ビールなど、この土地ならではの商品が販売されています。

一口味わえば
おいしさに驚く
ga・ra ギリシャヨーグルト
湯田牛乳公社の「ga・raギリシャヨーグルト」は、
1章でご紹介したグルメの中でも、ちょっと変わった背景の乳製品です。
西和賀のミルクに惚れこんだギリシャ人がプロデュースした、濃厚なヨーグルトを味わってみませんか。

裏ごししたかのような滑らかさと
濃厚な味わいが絶品!

一番の特長は、キメ細かな舌触り。まるで裏ごししたかのように滑らかですが、一般的なヨーグルトとは明らかに口当たりが違います。同時に感じられる、舌にまとわりつくような、もったりとした食感。控えめな酸味や、ヨーグルトのうまみとあいまって、思わず目を閉じて味わいたくなるリッチなおいしさなのです。
特に水切りヨーグルトが好きな方に試していただきたい、絶品です。
ギリシャ人の情熱が企業を動かした
2年かけて完成したギリシャヨーグルトとは

ギリシャ食品の輸入代理店を行っているギリシャ人のハルーリス氏が、湯田牛乳公社にギリシャヨーグルトの製造を持ちかけたことから、物語は始まりました。
それまでの同社は、ギリシャヨーグルトの製造計画がなかったため、彼の思いを受け止めはしても販売は考えていなかったそう。
しかし、ハルーリス氏の何度目かのアプローチの際、実食した本場のギリシャヨーグルトのおいしさに衝撃を受け、開発を決意。
一般的なギリシャヨーグルトの製法は理解していたものの、同社に製造経験はなく、実食もたったの1回。開発するには、初めて味わった時の衝撃、おいしさの記憶だけが頼りでした。
そのうえ、目指す味は、ハルーリス氏が持参したヨーグルトよりも酸味が控えめで濃厚。かつ、なめらかな風味という日本人好みの味。当時の日本の市場には、ベンチマークとなるヨーグルトがなかったこともあり、製造は試行錯誤の連続でした。

技術指導を受けながら、開発を続けること約2年。ようやく完成にこぎつけた「ga・raギリシャヨーグルト」は、ハルーリス氏が「自分の期待以上のものが完成しうれしかった」と語るほどの出来栄えとなりました。
また、アジア最大級の食の展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)2018」で開催された、食のプロが審査する「ご当地ヨーグルトグランプリ2018」にて金賞を受賞しました(プレーン部門)。
酪農に適した西和賀町貝沢地区

風通しのよい草原地帯が広がる貝沢地区では、酪農が盛んな北海道と気候が似ていることから、町の多くの酪農家が営農しています。
1975年に同地区で酪農が始まって以来、生乳の品質を良くするための努力が続けられています。例えば、牛がストレスを感じにくい飼育環境を整えたり、清潔な機械で牛乳をしぼったりなど、いかに健康的に育てるかが重視されています。
その結果、高い品質の生乳を乳業メーカーに提供しています。
料理にも使える万能選手

ギリシャでは、ヨーグルトがマヨネーズや生クリームの代用品として使われているように、日本の家庭料理でも様々にアレンジができます。
アレンジ例
- ビーフシチューやカレーに添えて味をマイルドに
- マヨネーズの代わりに使ってさっぱりと。乳臭さが気になる場合は、ニンニク、オリーブオイルをミックス
- パンケーキの生地に加えて、ふっくらとした食感に

美食だけじゃない。
豪雪地帯・西和賀町の魅力
食だけではない、美しい情景や、立ち寄りスポット。この地の魅力を体験するには、泊りがけがおすすめです。


東北地方屈指の豪雪地帯。
西和賀町の気候風土
西和賀町は、秋田県との県境に位置する山間の町です。東京23区とほぼ同じ広さの土地に、約4,800人が住んでいます。
雄大な奥羽山脈に囲まれた町は標高が高いため、冬になると降雪量が2mを超えます。一方で、夏は高原のように爽やかな気候となり、過ごしやすい地域です。
絶景も温泉も♪
西和賀町の観光スポット2選
息をのむ美しさ「錦秋湖」


湖上の赤い鉄橋が写真映えする美しい湖は、1966年に完成したダム湖です。湖と自然が織りなす情景は、いつ訪れても見ごたえがあります。
7月中旬から10月上旬までは、湖にかかる滝がライトアップされ、美しい光の演出を見学できます。また、10月下旬から11月上旬(例年)は紅葉の名所として、多くの観光客で賑わいます。
あぁ極楽
「湯田温泉峡(ゆだおんせんきょう)」


かつて金や銅の鉱山でにぎわった西和賀町は、温泉の町でもあります。
町の中央を流れる和賀川。その川沿いには5つもの温泉が点在しています。中でも、湯本温泉は300年以上前に発見された最も歴史ある古湯。その昔、湯本に立ち寄った俳人・正岡子規が、旅の疲れをいやし、句をよんだことでも知られています。
各温泉の主な泉質は、きり傷や皮膚の乾燥に効果のある硫酸塩泉や、刺激がおだやかで保温効果の高い塩化物泉です。なお、全ての温泉が源泉かけ流しです。
湯田温泉峡のシンボルとなっているJR北上線「ほっとゆだ駅」は、全国でも類を見ないユニークな温泉付き駅舎。大浴場には信号機があり、青・黄・赤の色で列車が近づいたことを知らせてくれます。
食と絶景と温泉の町へ、お出かけしてみませんか。

岩手県にしわが町
- 所在地
- 〒029-5512
岩手県和賀郡西和賀町川尻40-73-11 - ショップページ
- https://www.meibutsu-choice.jp/shop/detail/123
- 商品ページ
- https://www.meibutsu-choice.jp/products/detail/123/04002
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