すき焼きにおすすめの牛肉の部位
すき焼きは、牛肉のどの部位を選ぶかによって全体の味わいが異なります。ここでは、すき焼きに適したおすすめの部位と、それぞれの特徴について解説します。
すき焼きにおすすめの6つの部位
肩ロース
「肩ロース」は、牛の肩周辺に位置する部位で、すき焼きで使われる王道の肉といえます。霜降りが豊富なため、火を通すことで鍋全体に脂が溶け出し、濃厚な旨みを味わえます。さらに、肉質もやわらかく、すき焼きには理想的な部位です。
霜降り度合い ★★★★
前バラ
「前バラ」は、牛の胸まわりから腹部にかけての部位です。バラ肉の中でも赤身が多く、脂も適度にありながらあっさりと食べられるのが特徴です。やわらかさと噛み応えのバランスが良く、最後まで飽きずに食べられます。価格は、肩ロースに比べて比較的手頃なことが多いため、日常使いにもぴったりです。
霜降り度合い ★★
リブロース
「リブロース」は、肩ロースとサーロインの間にある部位です。肉質がやわらかく、きめ細やかな霜降りがたっぷり入っていて、すき焼き用としても人気です。焼くと脂の甘みが際立ち、しっとりとした食感も楽しめます。脂が豊富なため、たくさん食べるより少量を贅沢に楽しみたいという方にもおすすめです。
霜降り度合い ★★★★★
サーロイン
「サーロイン」は、牛の背中から腰の上部にかけての部位です。ステーキに使われる高級部位として広く知られていますが、すき焼きにも使うことができます。霜降りのとろけるような食感に加え、濃厚で上品な甘みを楽しめるため、脂の風味をしっかり味わいたい方におすすめです。
霜降り度合い ★★★★★
モモ
「モモ」は、牛の太ももにあたる部位です。脂が少なく赤身が中心のため、あっさりとしたすき焼きを楽しみたい方にもぴったり。特に、霜降りが苦手な方やカロリーを気にする方にも人気の部位といえます。ただし、長時間煮込むと硬くなりやすいため、火の入れ過ぎには注意してください。
霜降り度合い ★
バラ
「バラ」は、牛のお腹まわりにあたる部位です。赤身と脂肪が層になっていて、「三枚肉」とも呼ばれます。
赤身と脂のバランスがよく、しっかりとした食感を味わえることも魅力のひとつです。すき焼きに加えると、コクのある脂がにじみ出て、割り下と相まって濃厚な味を楽しめます。
霜降り度合い ★★★
すき焼きにおすすめの牛肉部位の選び方
すき焼きに使う牛肉の部位は、先に紹介したとおり、それぞれ特徴が異なるため、選び方次第ですき焼き全体の印象が大きく変わります。
脂の旨みや甘みをしっかり味わいたいなら、リブロースやサーロイン、肩ロース。あっさりした風味を求めるならモモや前バラを選ぶのがポイントです。
また、リブロースやサーロインなど霜降りが豊富な高級部位は、贈答用や来客用にも人気です。一方、モモや前バラなどは、比較的リーズナブルなため、日常の食卓で楽しむすき焼きにもぴったりです。
好みやシーンに応じて、ぜひ牛肉の部位を使い分けてみてください。
すき焼きの地域ごとの違い
一般的に、すき焼きは地域によって「関東風」と「関西風」の2つの代表的な調理法に分けられます。
関東風は、しょうゆ・酒・砂糖・みりんをあらかじめ混ぜた「割り下」で、肉や野菜を煮込むのが特徴です。一方、関西風はまず肉を鍋で焼き、そこに砂糖としょうゆなどを加えて味付けをして、野菜を加える方法です。
ただし、最近では地域ごとの調理法にこだわらず、家庭や店によって自由にアレンジされることが多くなっています。ぜひ自分の好みに合わせて、すき焼きを楽しんでみてください。
すき焼き用の作り方やおすすめアレンジについては、下記の記事で詳しくご紹介しています。
すき焼きの牛肉は一人何グラムが目安?おすすめアレンジをプロが解説
すき焼きを作るとき、「牛肉は一人前でどれくらい用意すればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。特に来客時や特別な食卓に出す際は、足りないことのないよう、適量を把握しておきたいものです。
家庭でワンランク上のすき焼きを作るための調理のコツ
すき焼きは、ちょっとした調理の工夫でさらにおいしく仕上がります。ここでは、油の使い方や肉の組み合わせ方など、 家庭でワンランク上のすき焼きを作るための調理のコツをご紹介します。
牛脂を活用する
すき焼きに油を使う場合は、サラダ油ではなく牛脂を使うのがおすすめです。牛の脂を使うことで、肉の香りと旨みがぐっと引き立ち、すき焼き全体の風味が格段に豊かになります。
もし牛脂が手に入らない場合は、すき焼きに使う肉の脂身を包丁で切って、代用することもできます。
2種類の部位を組み合わせる
すき焼きをよりおいしく楽しむためには、赤身と霜降りの部位をバランスよく組み合わせるのがおすすめです。異なる部位を組み合わせることで、鍋全体に奥行きのある味わいが生まれます。
例えば、赤身の多いモモに、霜降りの多い肩ロースやリブロースなどの部位を少量加えると、脂の旨みが加わり、すき焼き全体のコクがぐっと深まります。脂が重たく感じる方には、赤身7:霜降り3の割合がおすすめです。特に、上質な和牛を使う場合は、少量でも十分にリッチな味わいが楽しめます。
霜降り肉は赤身肉に比べて価格が高い傾向にあるため、こうした組み合わせによって、コストを抑えつつ、満足感のあるすき焼きに仕上げることができます。
鉄鍋や厚手のフライパンを使う
すき焼きは、鉄鍋を使うと上手に仕上げられます。鉄鍋は蓄熱性が高く、加熱後の温度変化が少ないため、鍋全体の温度を一定に保ちやすいのが特徴です。 これによって、肉の表面を短時間で均一に焼くことができ、肉汁を閉じ込めながら、ジューシーで柔らかい食感に仕上がるのです。
鉄鍋がない場合は、厚手のフライパンなど、なるべく熱をしっかり蓄える調理器具を使うことで、肉の持ち味をしっかり引き出せます。
肉を大皿にきれいに盛り付ける
すき焼き用の肉は、薄くスライスしてある分、盛り付け方次第で華やかに演出できることも特徴です。パックのままではなく、鍋を囲む直前にきれいに盛り直すだけで食卓の印象が変わります。大きめの皿に肉を丁寧に並べれば、おもてなしや特別な日の食事にもぴったりです。
牛肉の部位の特徴を活かしてさらにおいしいすき焼きを
すき焼きのおいしさを最大限に引き出すためには、部位ごとの特徴を理解し、好みや目的に応じて使い分けることが大切です。
さらに、複数の部位を組み合わせるなど、調理にひと工夫加えるだけで、いつものすき焼きがワンランク上のごちそうに変わります。
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