秋田味噌とは
秋田味噌は、「米の国秋田」にふさわしく、米を多く使った米味噌です。鮮やかな明るい赤褐色で、食欲をそそる光沢とテリがあり、大豆の深い旨味と塩味、お米の甘みが調和した上品な風味が代表的です。東北エリアの味噌としては、比較的「麹歩合(大豆に対する麹の割合)」が高めで、しっかり塩分が効いていながらも、長期熟成させることで十分に塩なれしており、芳醇な味わいです。最近では淡色系の味噌も多く、生産されています。
秋田味噌の歴史
秋田県の大豆は、古くから優良銘柄として知られています。江戸時代には、味噌や醤油などの原料用として中部・関西地方に大量に移出されていました。秋田県内で産業化が本格的に起こったのは明治時代に入ってからで、それまでは家内工業など小規模な事業者や、自家醸造が主流でした。原料供給事情に恵まれたこともあり、明治以降、味噌産業は、堅調に伸びを見せていきました。
上質な原料と技、自然が生み出す芸術品
秋田県は、大豆や米の生産量が多く、品質の高さも全国的に有名ですが、味噌にした場合も、風味よく仕上がると定評があります。味噌は、原料がそのまますべて製品になるため、原料の質は、味噌の味に直結します。伝統的な秋田味噌は、高品質な原料と職人技、秋田の四季が生み出す、芸術品といえるでしょう。

秋田味噌は、普段の味噌汁としてはもちろん、味噌そのものの存在感があるので、そのまま食べるのもおすすめです。手軽にできる、おすすめの2品をご紹介します。

納豆汁
味噌と納豆は、日本を代表するソウルフードですが、味噌と納豆の濃厚な風味は相性抜群です。「納豆汁」は、秋田県や山形県などの郷土料理として知られています。本場では、納豆をすり潰すレシピが多いのですが、手軽に作りたい場合は、ひきわり納豆を使うのがおすすめです。また、キムチや梅干しなどをアクセントに加えてもおいしいです。お好みで好きな具材を加えて楽しんでください。

味噌おにぎり
炊き立てのごはんをぎゅっと握り、味噌をつけた「味噌おにぎり」。肉味噌やねぎ味噌などのおかず味噌を具材としたおにぎりは、コンビニなどでも定番ですが、味噌だけでも十分においしいのです。ごはんのやさしい甘みと、風味豊かな味噌との組み合わせは、それだけでごちそうです。さらに、さっと焼けば、香ばしさもアップ! 味噌感を存分に味わいたい人は、おにぎり全面に豪快に味噌を塗ってお楽しみください。
めいぶつチョイスで買える味噌 (調味料・油)の商品一覧を見る
※本記事はにほんものストアにて2021年3月22日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。