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バリエーション豊かな信州味噌を味わいつくす、 丸高蔵「すわころん 信濃路セット」「すわころん 慈養セット」

味噌伝道師MISODOによる各地域の味噌と味噌を使ったおすすめ料理の連載です。今回は、信州味噌についてお話させていただきます。
前回まではこちら

今回ご紹介する味噌は「信州味噌」

味噌伝道師MISODO 藤本智子

味噌伝道師MISODO 藤本智子

味噌、和食、健康、地域活性等をテーマに、行政や企業向けの講演会、学校や幼稚園等での食育活動を行う。株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、みそソムリエ、味噌専門メディア「味噌プレス」編集長。

信州味噌とは

信州味噌は、美しい光沢と鮮やかな山吹色、すっきりとした旨味と豊かな芳香が特徴の米味噌です。今や全国各地で愛されており、全国シェアの約50%を占めています。一口に信州味噌といっても、長野県には味噌蔵が100社以上あり、蔵元によってさまざまな色や味わいの味噌が生産されています。

信州味噌の歴史

信州味噌は、鎌倉時代の僧・心地覚心が、味噌づくりを広めたことに始まるという説が有力です。そして、時は流れて戦国時代、甲斐国の武田信玄が、大豆の増産と味噌づくりを奨励し、信州味噌の基盤をつくりました。
信州味噌が全国に広まる契機となったのが関東大震災で、関東エリアの味噌製造業者も壊滅的な被害を受けたため、救援物資として信州味噌が大量に被災地へ送り込まれました。淡白で上品な味わいの信州味噌は、関東の人々に大好評。以来、信州味噌は関東地方に定着し、その後、全国に市場を拡大しました。

味噌王国「信州」が生み出す逸品

信州エリアは、澄んだ空気ときれいな水に恵まれた、自然豊かな場所です。また、昼夜通し寒暖の差が激しい気候であることも、味噌づくりに最適とされる所以で、それぞれの温度帯でさまざまな菌の働きが活性化することで、豊かな味わいを醸し出します。信州味噌は、素材の味を生かすシンプルな味わいですが、味噌そのものの存在感も抜群。とにかく万能で、合わない食材は皆無といっても過言ではありません。

味噌伝道師MISODO 藤本智子のおすすめ料理

信州味噌は、食材の風味をうまくまとめてくれるため、肉や野菜などたくさんの食材を使う「豚汁」は最高に合います。また、手軽にあら汁風の味わいが楽しめる「サバ缶」を使った味噌汁もおすすめなので、ご紹介します。

豚汁

豚汁

豚肉やごぼう、にんじん、じゃがいもなど、たくさんの具材の旨味がスープに溶け込み、味噌が香りを添える「豚汁」は、老若男女に愛される不動の人気メニュー。主菜にもなる、栄養満点で便利な一品です。豆乳ベースや、カレーやエスニック風味などにアレンジすると、一風変わった豚汁が楽しめます。

サバ缶の味噌汁

サバ缶の味噌汁

サバ缶を常備しておけば、冷蔵庫に何もない!というときも、手軽にごちそう汁を作ることができます。サバの濃厚な旨味は、シンプルな信州味噌との相性が抜群です。お好みで、ねぎや生姜などを加え、召し上がってください。なお、長野県では、ネマガリタケ(ヒメタケ)とサバ缶を合わせた「タケノコ汁」が郷土料理として根付いています。

※本記事はにほんものストアにて2021年5月27日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。

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