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知れば知るほどやみつき! 大豆の旨味が凝縮した濃厚風味。カクキューの「八丁味噌」

味噌伝道師MISODOによる各地域の味噌と味噌を使ったおすすめ料理の連載です。今回は、東海豆味噌についてお話させていただきます。
前回まではこちら

今回ご紹介する味噌は「東海豆味噌」

味噌伝道師MISODO 藤本智子

味噌伝道師MISODO 藤本智子

味噌、和食、健康、地域活性等をテーマに、行政や企業向けの講演会、学校や幼稚園等での食育活動を行う。株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、みそソムリエ、味噌専門メディア「味噌プレス」編集長。

東海豆味噌とは

豆味噌には、「八丁味噌」「名古屋味噌」「三州味噌」など、さまざまな銘柄があり、黒に近い色味で光沢があり、大豆の旨味が強く、他の味噌にはない個性的な風味が特徴です。原料は大豆と食塩のみで、蒸した大豆を玉にして麹にする「味噌玉製麹」という独特の製法でつくられます。東海地方の夏は、高温多湿で味噌の酸敗が起きやすいため、米や麦を使わずに、大豆に麹菌を生育させる製法が用いられてきました。豆味噌は地方色が強く、愛知、岐阜、三重の東海3県で大部分が生産されていることから「東海豆味噌」と呼ばれてきました。

徳川家康も愛した濃厚な風味

天下統一を果たした徳川家康は、豆味噌の味噌汁や焼き味噌を好んで常食していたとされています。大豆を多く使う豆味噌は、貴重なタンパク源と塩分補給になり、スタミナがつきます。また、豆味噌は抗酸化力の強いイソフラボンや、褐色色素「メラノイジン」を多く含んでいるため、家康が、平均寿命37、38歳の時代に75歳という天寿を全うできたのも、味噌が一役買っているのかもしれません。

“名古屋めし”を支える万能調味料

「味噌煮込みうどん」「味噌カツ」「味噌おでん」「どて煮」など、代表的な名古屋めしの味の決め手となるのが豆味噌です。一般的な味噌は、煮立たせると香りが飛んでしまいますが、豆味噌は、煮込んでも香りの変化が少ないため煮込み料理に最適です。また、食材の香りを吸着し、油の乳化性にも優れているため、特に肉や魚介類との相性が抜群です。豆味噌の汎用性の高さと、一度食べたらやみつきの濃厚な風味が、東海エリア独特の食文化を形成してきたといえるでしょう。

味噌伝道師MISODO 藤本智子のおすすめ料理

豆味噌は、煮込み料理や脂っこい料理との相性が抜群です。使い慣れない方でも、豆味噌を手軽に楽しめる「味噌おでん」と「味噌カツ」をご紹介します。

味噌おでん

味噌おでん

東海エリアでは、さまざまな料理に味噌ダレをかける文化があり、通常のだしベースのおでんにも味噌ダレをつけて食します。しかし、なんといっても絶大なインパクトを誇るのが、甘く仕立てた豆味噌のスープで煮込んだ「味噌おでん」です。味わいは濃厚ですが、不思議としつこくありません。普段のおかずや、お酒のおつまみにもピッタリです。

味噌カツ

味噌カツ

豆味噌を使ったソースは、味噌、砂糖、みりん、酒などで簡単に作ることができる上、常備しておくと、揚げ物や田楽など、さまざまな料理に使えて重宝します。名古屋めしの定番「味噌カツ」はもちろんのこと、コロッケやからあげなどにも、おすすめです。マヨネーズ感覚であれこれかけてみると、新しい発見があるはずです。

※本記事はにほんものストアにて2021年7月8日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。

「紡ぐめいぶつ」は、日本の各地で丁寧に作り上げられた品々と、その想いに共感する読者の感性を、文章で結びつける読みものです。
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