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食卓が華やぐ、味付き・色付きの塩

みなさん、こんにちは。塩の正しい知識や使い方、塩全般の魅力をお伝えする活動をしている、ソルトコーディネーターの青山志穂と申します。連載を通して、みなさんの生活がぐっと豊かにおいしく、そして健康的になる塩の使い方をお伝えしていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。今回は、塩にハーブやスパイスをブレンドして味付けしたシーズニングソルトをご紹介します。
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青山志穂

ソルトコーディネーター 青山志穂

一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事。塩の知識啓蒙のため、塩のプロであるソルトコーディネーターの育成のほか、国内外を飛び回りながら塩の基礎知識や使い方に関する講座を実施。メディア出演、執筆売場のコーディネート、商品開発、シェフとのコラボなど活動は多岐にわたる。

シーズニングソルトとは

シーズニングソルトとは

シーズニングソルトを英語で書くと“seasoning salt”。 日本語では「調味塩」と呼ばれます。“season”と入っているので「季節?」と思うかもしれませんが、実は英語の“season”には「味をつける」という意味があります。“season“(味付け)を“-ing”(~する・している)する“salt”(塩)なので、つまりは「味を付けてくれる塩」という意味になります。“seasoned salt”(味つけがしてある塩)という呼ばれ方をすることもあります。

シーズニングソルトの魅力は、なんといっても料理に使った際に味付けが一発で決まるという点でしょう。しかも、ハーブやスパイスが入っているので味がはっきりしていたり香りがあったりとわかりやすくおいしいものが多い上に、スパイスやハーブを別に用意する必要がないので準備も簡単というメリットもあります。また、彩りも鮮やかになるので、ふりかけただけでなんとなく料理が華やかになるという点もうれしいポイントですね。

シーズニングソルトの種類

塩にハーブやスパイス、またはエキスなどで味がついていれば全て「シーズニング」という分類になるので、その種類は星の数ほどあります。ブレンドするスパイスやハーブによっていかような味にも変化をさせられる、そういう意味でシーズニングソルトの可能性は無限大です。昔はハーブやスパイスをブレンドしたものがほとんどで、日本でいえば「抹茶塩」が代表的なシーズニングでしたが、最近ではその製法も種類も多様になってきています。例えば、塩分濃度が濃いだしを作り乾燥させて塩に加工したもの、燻製にかけたもの、フードロスの観点から、食品残渣を利用した塩づくりも活性化してきており、次々と新しい製法が生み出されています。そのままでは活用が難しい食品残渣も、塩という形に変化させることでおいしく美しい食品に生まれ変わることができます。例えば、レストランで使用する食材のうち、調理過程で発生する野菜やくだもの、魚などのお客様にそのままでは提供できない部分を再利用し、丁寧に乾燥させて粉末化させたパウダーをブレンドしたものや、ワイン製造の際に出るワインの絞りカスを再利用して製造されたシーズニングソルトなどがあります。

シーズニングソルトの製法

シーズニングソルトの製法

シーズニングソルトは鮮度が命

純粋な塩は、無機質の塊で腐敗する要素が含まれていないため、賞味期限がありません。だから数億年前に結晶化した岩塩を今でも食べることができるわけです。一方、塩以外の食材が含まれるシーズニングソルトには、賞味期限があります。配合された食材が腐敗してしまうことはほとんど見かけませんが、ゴマや柑橘類の皮などの油分を含む食材がブレンドされている場合は、時間の経過とともに油が酸化して嫌な香りが全体に移ってしまうことがあります。また、ハーブなどの緑も時間とともに退色して茶色になってしまうので注意が必要です。シーズニングは鮮度が命。開封したらできるだけ早く使い切るようにしましょう。

※本記事はにほんものストアにて2023年1月12日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。