野菜をおいしく食べるのに塩は欠かせない
「野菜をたくさん食べなさい」と言われたことがない人はいないのではないかと思うほど、野菜は積極的な摂取を推奨されています。でも、野菜そのものだけを味付けなしで食べようとすると、特に生野菜の場合は、量が食べられません。いくつか要因はあるのですが、そのうちの1つに、野菜には塩分が含まれているものが少ないということがあります。塩分には味の輪郭をはっきりとさせてうまみを強く感じさせる作用があるので、塩分が全然入っていないと、味がぼやけてしまうので、おいしく感じにくくなります。特に野菜は肉などに比べてそこまで味が濃厚ではないので、余計にぼんやり感じがち。塩を少量加えることで、味がはっきりしておいしく食べられるようになります。

また、野菜には摂りすぎたナトリウムを体外に排出する働きがあるカリウムを多く含むものが多く、結果として身体を冷やす働きのあるものが多々あります。塩はナトリウムを主体としたミネラルの塊で、身体を温める働きがあります。野菜だけを食べ過ぎると必要なナトリウムも排出してしまったり、身体が冷えてしまうので、野菜を塩と一緒に食べるというのは、健康上の面でも非常に理にかなってるのです。
よく聞く「緑黄食野菜」と「淡色野菜」とは
よく野菜は緑黄食野菜とという分け方をして区別されています。緑黄色野菜とは、可食部100gあたりのカロテン(カロチン)含有量が600㎍以上の野菜のことを差します。トマト、ピーマン、にんじんなどが代表的ですね。それ以外の野菜はその他の野菜として分類され、まとめて淡色野菜と呼ばれています。カロテンの含有量が多い=色が濃いものが多いということで、色が濃い野菜=緑黄食野菜、色が薄い野菜=淡色野菜として認識している方も多いのではないでしょうか。(ちなみに、なすは外側の色は濃いですが中身は白いので淡色野菜です)ただ、野菜は種類も味も多種多様。たとえばトマトを最高においしくしてくれる塩が、にんじんでも同じようになってくれるかというと、そうではなかったりします。
野菜の特徴で分類して考えるのがコツ
野菜を分類する時は、たとえば「水っぽい」「土の香りがする」「酸味がある」「加熱すると甘い」など、その野菜の最大の特徴で分類してあげると、相性の良い調味料や組合わせが見つかりやすくなります。いくつか例をあげてみましょう。

野菜の特徴に合わせて塩を選ぼう
野菜を特徴で分類したら、それに合わせて共通点を持つ塩を選んであげると、少量でしっかりと味がきき、おいしく食べることができます。基本的には野菜は味が繊細なものが多いので、しょっぱさがあまり強くない塩が良いのですが、トマトだけは、最近どんどん甘味とうまみが強くなるように改良された品種が多くなってきているので、品種によってかなり合う塩が変わります。少し多めに塩をかけるか、しょっぱさの強めの塩をかけるようにしてみてください。

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※本記事はにほんものストアにて2022年3月17日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。