万能タイプでありながら個性豊かな甘口醤油と濃口醤油

流通量の最も多い醤油は濃口醤油です。関東の方が普通の醤油と表現するのがこのタイプで、どんな素材や調理にも対応できるオールマイティさが特徴。でも、地域が変われば醤油の常識も変わり、九州などでは甘口醤油が一般的です。2つのタイプともどのような場面でも万能に活躍しますが、特に甘口醤油は調理に、濃口醤油は熱を加える用途に使うと、それぞれの個性が際立つように感じています。今回はそのあたりに注目をしながらお試しいただきたいレシピをご紹介していきたいと思います。
甘い九州醤油は煮炊きに抜群。モツ鍋に使ってみて!

九州に代表される甘い醤油は、焼きおにぎりや卵かけごはんとの相性はとてもよいのですが、煮炊きに使うとさらによさを実感できるはずです。煮物だと、「醤油だけでしっかりと味が決まる!」という声や、ラーメン屋さんなどからは「チャーシューを煮るには甘口醤油でないと!」なんて声も。福岡県の鍋料理といえばモツ鍋を連想される方も多いかもしれませんが、甘口醤油をベースにご家庭で気軽に作れますので、ぜひチャレンジしてみてください。隠し味に味噌を入れるのがポイントです。
醤油マスターのおすすめレシピ「もつ鍋」

甘口醤油は製造メーカーによって甘さ加減が様々。複数の醤油を使い比べてみるのも楽しいですよ。

おすすめの醤油
カネナしょうゆ
(長友味噌醤油醸造元)
材料(4人分)
- 牛もつ(下処理済み)
- 400g
- にんにく(薄切り)
- 1片分
- しょうが(薄切り)
- 1片分
- キャベツ
- 1/2玉
- もやし
- 1袋
- にら
- 1束
A
- 水
- 700ml
- 酒
- 50ml
- 醤油(甘口)
- 大さじ4
- 味噌
- 大さじ1
- にんにく(薄切り)
- 1片分
作り方
- 牛もつはにんにく・しょうが・ねぎを入れて茹でこぼす
- 野菜は洗って食べやすい大きさに切る
- なべにAを入れ、野菜とモツを加えて煮る
- 仕上げににらを入れ、軽く煮る
醤油の香りがアクセントになる和風ペペロンチーノ

アツアツの鉄板に醤油をたらすと、ジュっと音がして醤油の香りが立ち上ります。この香ばしい香りが醤油の魅力の一つだと思います。醤油に熱が加わることで香りがさらに引き立つので、炒め物を作る時には鍋肌にかかるように醤油を注ぐのがおすすめです。多くの方がこの香りに魅了されると思いますが、洋風料理でもこの香りが添えられると和風になるから不思議です。ペペロンチーノに醤油を加えると一気に和風に。醤油に一工夫して、にんにくを漬け込んでにんにく醤油にして使うのもありだと思います。漬け込んだにんにくもそのまま調理に使えるので重宝しますよ。
醤油マスターのおすすめレシピ「和風ペペロンチーノ」

醤油の香ばしさとにんにくの風味があとをひくおいしさ。この組み合わせもいいですよね。

おすすめの醤油
木桶仕込しょうゆ
(弓削多醤油)
材料(4人分)
- スパゲティ
- 400g
- とうがらし
- 4本
- にんにく(お好みで)
- 1片
- パプリカ
- 適量
- ブロッコリー
- 適量
- オリーブオイル
- 大さじ4
- 醤油
- 大さじ1
作り方
- スパゲティをゆでる(お湯2Lに対して約20gの塩を加え、下味をしっかりつけます!)
- オリーブオイルでとうがらし・スライスしたにんにくを炒め、香りがたったら細切りにしたパプリカを加えて炒める
- ゆで上がったスパゲティを加え、絡めるように炒め、仕上げに醤油で味付けをする
電子レンジで簡単じゃがバター。醤油とバターの組み合わせは最高!

簡単にじゃがバターを作るなら電子レンジが便利です。3分もあればホクホクのじゃがいもの出来上がり。すぐに食べられるようになります。バターをのせたら醤油を少し垂らしてみてください。じゃがいもの熱が醤油に伝わり、ほのかな塩味と香ばしい香りが広がります。濃口醤油はうま味と香りのバランスに優れた醤油なので、素材を引き立てながら豊かな香りの要素を加えてくれます。バターとの相性は抜群だと思います。
醤油マスターのおすすめレシピ「じゃがバター」

普段お使いの醤油と食べ比べしていただくと、醤油の香りの個性を実感いただけると思います。

おすすめの醤油
百寿
(石孫本店)
材料
- じゃがいも
- 適量
- 醤油
- 適量
作り方
- じゃがいもをよく洗い、ラップで包む
- 電子レンジで約3分加熱する
- バターと醤油をかけたら完成!
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※本記事はにほんものストアにて2021年12月23日に公開された記事の転載です。記事の内容は掲載当時の情報です。